2009/01/06

責難は成事にあらず

 人を責め、非難することは何かを成すことではない。責難することは容易い。しかし、それは何かを正すことではない。そんな資格が私には無いと思うから、私は誰かを非難することが嫌いです。

 非難するくらいなら、私にもできる。誰かのやっていることに疑問を感じ、それは違う。と言うことは容易いけれど、では、何をすれば違わないのか、それを言ってあげることが私にはできない。

 自分が出来ないことを、他人が出来ないからといって責めるのですか?その人を責められるのは、その人よりも上手くことを成せる人だけではないでしょうか。

 正す。ということは、正しい道が見えていて、そうじゃない。こうだ。と言ってあげて初めて、正すことになるのじゃないだろうか。責めるのは容易い。非難することは誰にも出来る。でも、責めるだけで正しい道を教えてあげられないのなら、それは何も生まない。正すのは何かを成すことだけど、非難することは何かを成すことではない。


 「十二国記」のなかでの一番好きな台詞です。

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